データで見る南丹市美山町 これまでと未来展

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全国的に人口が減っていて美山町でもそうだとは聞くけれど、どれくらい減ってきていて、私たちの生活とどう関係しているのでしょうか。高齢化や限界集落なんて言葉もよく聞くようになりましたが、実際、美山町ってどのような状況なのでしょうか。
これまでの人口の推移をいくつかの角度から見つめ直し、これからの予測推移を辿ってみると、色々なことが見えてきました。

約20年前の1995年の人口を100%としたとき、2015年の園部町の人口は103%。少しだけ人の数が増えています。一方、美山町の割合は70%、つまり3割の人口が減っていることがわかります。
その減少率は、日吉町や八木町と比べても著しく、南丹市の旧4町の中でもっとも、人口が減った町と言えます。

約20年前の1995年の人口を100%としたとき、2015年の園部町の人口は103%。少しだけ人の数が増えています。一方、美山町の割合は70%、つまり3割の人口が減っていることがわかります。
その減少率は、日吉町や八木町と比べても著しく、南丹市の旧4町の中でもっとも、人口が減った町と言えます。
※国立社会保障人口問題研究所が作成した中位推計の南丹市の将来人口推計を元に、美山町の各年齢(コーホート)が南丹市と同じ割合で推移した場合)

世代別に人口推移を辿ってみると、2015年に、働く世代とお年寄り世代の人口割合が逆転し、お年寄り世代が過半数を超えるようになりました。
また、世代ごとの人口推移の詳細に目を向けると、子どもの人口(0〜4歳)は20年間で42%にまで減少しています。反対に、85歳以上の人口は、およそ300%に増加しています。
単純に人口が減るだけではなく、働くことができる人たちが減りつづけることを意味しており、このままでは町の元気がなくなってしまうかもしれません。

南丹市内の高齢化率をみていくと、美山町が高い比率で高齢化していることがわかります。さらに美山町内の地区に目を向けると、この20年間で中心部から離れた地区から徐々に高齢化していることがわかります。
このまま推移していくと、美山町を維持していくためには、町を中心部に向けて縮小させる必要があるかもしれません。

減少する人口の中には多くの農家が含まれています。
さらに農業をとりまく環境の変化などの外的要因も増え、農家はその数を著しく減らしていくことになるでしょう。
1995 年時点で3,300人ほど存在した農家人口は、2040 年には1,500人ほど、つまり半分以下と予測されます。言い換えれば、今の耕作地を維持しようとすると、一人あたりの耕作地が2 倍になるということになります。

1960 年には、美山町には11 校もの小学校がありました。そして当時児童数は1,300人ほどでした。人口の減少に伴い、小学校も徐々に統廃合をくりかえし2016年にはついに1 校となりました。統合により一時的にクラスあたりの生徒数は増えましたが、美山町の児童数・出生数は減少傾向が続いており、問題は解決していません。
このままでは2040年頃には学校統廃合前と同じ程度まで学校(クラス)あたりの生徒数が減少してしまいます。

小学校が5つあった時代、家が近い児童と遠い児童の通学時間の差を計算すると、年間約167時間でした。
その後、各小学校の児童数の激減により、小学校の統廃合が行われ、その差異はいっそう顕著なものになりました。
1校に統合された現在では、通学時間の差は年間で約367時間、つまり約15日分にのぼる「通学時間格差」が生じています。これは、遠くから来る子どもが、近くの子どもより毎日1時間遊ぶ時間を削っているのと同じことと言えます。

これからの未来を考える。未来につながる町を目指そう!

人口が減り、高齢化も進んでいく美山町。これから先を考えて、もっとよりよい町になるためには、どんなことが必要でしょうか。明るい未来につながっていく町を目指すために、今回の展示ではひとつの可能性をシミュレーションしてみました。

2015年の時点で、農家人口は856人でした。今後10年間で人口が6,000人まで増える試算に基づくと、農家人口は1,305人まで伸びることになります。
現状の人口減少推移との差はおよそ600人になり、一人あたりの耕作地の負担も大幅に軽減されることが期待されます。

このまま児童数の減少が続けば、再び複式学級ばかりの状態に戻ってしまいますが、理想的に家族が増えれば2030年に2校になっても、学級あたりの児童数は一定の規模を維持することができます。
廃校になった小学校を再開させることで、通学の問題を改善することができます。

理想は子どもが増える町

今回のシミュレーションで予測する2030年の理想的な将来人口と各世代の割合において、 生産人口は約5割で、2015 年とほとんど変わりありません。大きく異なる点は、年少人口の割合で、2015 年には約1割だった年少人口は、2030年には2.5 割になります 。このように毎年1集落に1家族増えれば 児童数が安定し、将来的には生産人口も増えていく未来が描けるかもしれません。

日本一住みたい町・子どもを育てたくなる町を目指して

素晴らしい故郷、美山町をこれからも維持し続ける。
そして、もっともっと子どもたちの笑顔があふれる町にするためには、「日本一住みたい町」にする必要があります。もし、そんな町に美山町がなれたら、どんな未来を芽にすることができるでしょうか。今、わたしたちの目の前にある様々なデータから、人口が増えた美山町におこりうる「あんなこと」「こんなこと」を想像してみました。もしかすると、住んでいる私たちにとって、嬉しい、いろんなことがおこるかもしれません。

美山には働ける場所がたくさんあります。

企業名 社会福祉法人美山やすらぎホーム
業種 老人ホーム
住所 〒601-0532 京都市右京区京北上中町宮ノ下22
電話 075-854-1002
本社or
営業所
本社
企業概要 社会福祉法人 北桑会
業務内容 養護老人ホーム
資本金 -
従業員数 242名(平成28年8月1日現在)
企業PR 高齢者総合福祉施設として、その名に恥じないよう、ご利用者の安心と尊厳を第一に、地域の高齢者、またそのご家族を含む、多くの住民の方々の生活の一助になればと願って
WEB http://www.hokusoukai.com/
Email
企業名 ニシオサプライズ㈱
業種 屋根工事業、旅館業、旅行業、宅地建物取引業
住所 京都府南丹市美山町島英サ29
電話 0771-75-5088
本社or
営業所
本社
企業概要
業務内容 茅葺屋根施工請負、かやぶき一棟貸し運営
資本金 2,500,000円
従業員数 正社員3名、パート12名
企業PR かやぶき屋根施工請負一式、かやぶきの民家を生かした一棟貸し宿の運営、かやぶき不動産の売買、仲介など
WEB http://www.miyamafandb.com/
Email
企業名 日本郵便株式会社
業種 郵便
住所 〒601-0799 京都府南丹市美山町島往古瀬39-1
電話 0771-75-0050
本社or
営業所
南丹市美山町島往古瀬39-1
企業概要 日本郵便
業務内容
資本金
従業員数
企業PR
WEB https://map.japanpost.jp/p/search/dtl/300144020000/
Email
企業名 美山化成株式会社
業種
住所 〒601-0755京都府南丹市美山町静原西ケ代3番地
電話 0771-75-0939
本社or
営業所
京都府南丹市美山町静原西ケ代3番地
企業概要 緩衝材・断熱材等の素材・部材メーカー
業務内容
資本金 3,000万円
従業員数 47名
企業PR 将来的に美山に戻りたい”とお考えの方、 “美山”に興味はあるけれど、“住む”ためには仕事をどうしよう・・と、”美山”でのくらしをお考えの方
WEB http://www.miyama-kasei.com/
Email
企業名 美山町森林組合
業種
住所 〒601-0751京都府南丹市美山町島往古瀬26番地1
電話 0771-75-0200
本社or
営業所
南丹市美山町島往古瀬26番地1
企業概要 森林保全
業務内容
資本金 7,500万円
従業員数 正組合員 1,160名 準組合員190名
企業PR 地球温暖化問題が世界的な関心を集めるなか、森林が持つ二酸化炭素固定の機能が重視されています。
この森林のもつ機能を生かすも殺すも私たちです。
WEB
Email
企業名 美山ふるさと株式会社
業種
住所 〒601-0722 京都府南丹市美山町安掛下25番地 
電話 0771-75-0815
本社or
営業所
南丹市美山町安掛下25番地 
企業概要 乳製品製造販売業(美山牛乳)
宿泊業務  
業務内容  
資本金 9,700万円
従業員数  
企業PR 美山町の都市農村交流や定住促進、特産振興、農業振興、地域振興と、地域の皆様と共に歩んできた法人であります。
WEB https://www.miyamafurusato.com/
Email

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